先週は静岡県牧之原市のこども園で起きた、通園バス置き去り死亡事故のニュースでもちきりでしたね

本当に痛ましい事故で、3歳の女の子が暑さと闘い必死に生きようとした姿、工夫の跡はもう、こうやって書いてるだけで涙がこみ上げてきます

去年も福岡で全く同じ事故が起きたのにどうしてまた繰り返されるんですかね

もちろん当事者ではありませんが、大人として、そして45歳からがんサバイバーとして生かされてる身としてなんだか申し訳ない気持ちになります


私も仕事で安全関係のこと、ちょっと勉強したのでわかりますがヒューマンエラーについては人間が意識だけで防ぐのには限界があります

有名な「スイスチーズモデル」というのがありますが、今回の事故はまさにそれだと思います

スイスチーズはランダムに穴があいていて、これを5枚6枚と重ねると通常はその穴から向こう側を見通せることはないのですが、稀にうまく通ってしまうことがある

偶然に偶然が重なってちょうどその位置の穴が重なってしまうわけですね

これが安全のためのチェックをいくつも通り抜けてしまって事故に至るイメージだそうです

今回は普段はバス通園じゃない子、運転手の代替、乗務員の降車確認、車内確認、園の出欠確認など全てが重なり、チェックをスルーしてしまったために起きた完全なヒューマンエラーです

これを完全に防ぐには、やはりハードの面、つまり機械などの補助が必要だと思います

スクールバス大国のアメリカでは、バスの運転手がエンジンを切ると車内にアラームが鳴り響き、そのアラームを止めるためにはバスの最後部のスイッチを押さないといけないシステムになっているそうです

なるほど、それなら座席確認もしますよね

しかしこんな対策なら明日からでもできそうじゃないですか?


俺が運転免許を取った35年前、当時教習所の座学で「日本国内の年間交通事故死者数はおよそ1万人」と教えられました

去年、コロナ禍もあるかも知れませんが、交通事故死者数は3000人を割ったそうです

これって、運転する人のマインドを変えるだけじゃここまで減らないと思うんですね

やっぱりエアバッグや自動ブレーキ、各種センサーなどの車自体の安全装備の充実や、ガードレール、信号、歩道などインフラ面の改善など、強制的にハード面を変えることで達成したと思うんです

ただ、逆にいえばそれでもまだ尚3000人近くが亡くなっているという事実は、人間ってやっぱりミスするんだということだと思います


まずはやれることからやる

こんなこと、国ですぐに始められないものですかね?

通園バスのアラームとかセンサーに補助金出すなんてことが税金の正しい使い方だと思うけどなぁ